鶏肉はペットフードの原材料として適切か


鶏肉はペットフードの原材料として適切か

●ペットフードに使用される鶏肉はどこからくるのか?
ブロイラーというのは、人間の食用に作り出された鶏の種類ですが、さまざまな飼料添加物が使用される事によって生産性が向上しました。
そして現在は、安全性が重視されるようになってきています。
従来家禽の最も恐ろしい病気とされていた、コクシジュウム症の予防の為に使用される抗生物質のラサロシドナトリュウムについてです。
ラサロシドナトリュウムを、0.1、0.5、1.0及び5.0ppm添加した配合飼料を、それぞれ7日間給与し、屠殺摘出したサラロシドナトリュウムを、液体クロマトグラフで測定したところ、肝臓中の残量量が最も多く、次いで腎臓、もも肉、むね肉の順でした。

また7日間給与後、一日無添加飼料を供給し、各組織のサラロシドナトリュウムの残留量を調べたところ、5.0ppm添加区の肝臓のみに残留が確認されました。
(参考分献 サラロシドナトリュウムの鶏組織への残留について.井宏氏 他)

薬剤等の使用時期については、飼料安全法などで決められており、サラロシドナトリュウムの場合は、屠殺前最低5日間休止となっています。
「食鳥検査法」が施行され、最近では安全性を全面に押し出している業者が増えてきていることは、休薬期間が守られていると考えられますが、その反面、市販されている鶏肉を食べている動物達にコクシュジュウム症が多くみられるようになっています
コクシジュウム症は、腸内にコクシジュウムが寄生する事により、下痢、血便、吐き気などの症状がおき、体力のない子犬や子猫の場合、治療がおくれると死亡する場合もあります。

ですから、犬猫に鶏肉を与える場合は、完全に中まで火を通して与えて下さい

サラロシドナトリュウムの残留実験を読んで頂いておわかりのように、休薬期間をきちんと守っていれば安全なはずです。
薬物が残留する原因としては、キャリーオーバーといって、配合飼料工場の製造工程か鶏が食餌するまでの過程において、抗菌性物質無添加の配合飼料の中に、抗菌性物質添加の銘柄が混入し、これを給餌した為と思われます。
もちろんこれらは検査ではねられているはずです。
大量生産され、検査は厳しいという中で、人間の食用に適さないで処分されているものが多くあると考えられます。
それらの鶏肉は何処に行くのでしょうか?
また病死したものや、産卵鶏はどのように処分されているのでしょうか?

●人間の食用として 生後〜出荷まで
・鶏ブロイラー=60日
・豚=180日
・牛=3−4年      だいたいこの位の期間です。


また、産卵鶏は生後2年程で廃鶏となります。

成長段階に応じた餌の中には、病気予防の為の薬が配合されたくさん使用されますので、出荷前に厳しい検査があります。
ここで検査をパス出来なかったものが、ペットフード用として使われていると思います

人間用として出荷される鶏の頭や、産卵鶏の廃鶏となった鶏、病死した鶏なども使用されていると思われます。
それらの鶏には、様々な薬品が残留し、その影響が犬や猫にあらわれているのではないかという事なのです。

残留した抗生物質でどのような影響があるかは・・・・(わからないことはたくさんありますが。)
●細菌が耐性を持ってしまうという事です。
耐性菌=抗生物質が残留している食物を食べていると、薬が効かなくなり、次から次へと新しい抗生物質を使わなくてはならなくなるのです。

●抗生物質のアレルギーで、アレルギー性皮膚炎などの病気が起きているのです。

鶏肉に使用されている薬とは
飼料添加物=飼料の品質低下の予防とその他の農林水産省令で定める用途に供することを目的として飼料に添加するもの。
1 飼料品質の低下防止.....抗酸化剤、防カビ剤、粘結剤、乳化剤
2 飼料の栄養成分、その他の有効成分の補給....アミノ酸、ビタミン、ミネラル、色素
3 飼料が含有している栄養成分の有効な利用の促進....合成抗菌剤7種類、抗生物質21種類、着香料、香味料、酵素などがあり、飼料添加物は「飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律」により規制されています
飼料添加剤=動物の疾病の治療または予防に用いられるもの、及び動物の構造または機能に影響を及ぼす(動物医薬品)ことを目的とするもの抗生物質製剤 29種類、合成抗菌剤、19種類この中には、産卵鶏は使用禁止になっているものもあります。(薬は卵の中に排出しやすいので)これらは「薬事法」により規制されています。

検査方法
出荷する段階で、各処理場で異常鶏(疾病・残留薬品など)の検査が行われています。
出荷数により、食鳥検査センターの職員が検査するか、業者内で食鳥衛生管理者の者が検査しているそうです。
*輸入鶏については、農水省、厚生省の厳しい検査があり、内臓をもつものは輸入できません。
飼料添加物の中には、抗酸化剤(エトキシキン、BHA、BHT)もあります。エトキシキンはそれ自体が酸化をする物質ですので、添加されているフードの酸化を懸念しなくてはなりません。
(原稿協力:大阪府庁・農水省・アールSサービス)

アメリカ鶏肉事情
家畜生産で、最も高度に機械化されているのはニワトリ工場でしょう
15000個の卵の入る箱の中で、人工的に孵化され、食用の目的で育てられるなら、50000〜70000羽毎に、巨大な小屋に入れられて飼われるのです。
ひな達は、ほとんど身動きもできない程ぎっしりと詰め込まれていて、互いに傷つけないようにくちばしは抜き取られるか焼きゴテで丸く加工されるそうです。
卵生産のための雌鳥も、狭いカゴに入れられ、くちばしを加工されるそうです。
その後、2ヶ月間 太らされた後、1分間に570羽を屠殺できるラインに運ばれるのです。
病気を防ぐ為に抗生物質やその他の薬品を混ぜた、ビタミン強化された餌で飼育され、1.2年後にはブロイラーとしては処理できず、代わりにチキンスープ缶の材料となるそうです。

1971年にアメリカ農務省のニワトリ調査計画で、その機関GAOにより調査されたほとんどの工場は、非衛生的な備品、壁、床と不適切な廃物・汚物処理システムにより、許容し難い程不潔な状態で、工場のうち半数でのニワトリ生産物は糞尿、未消化便、胆汁、羽毛で汚れていたそうです。

調査対象となった68のニワトリ工場は、アメリカ合衆国全体の年間生産量の20%になっていたが、その多くが非衛生的だけではなく、サルモネラ感染率が1960年には95%にも達した工場の例が報告されており、政府の調査対象となった工場の多くも感染率50%を超えていたそうです。

食品、特に肉に多く見られる汚染バクテリアは2種あり、そのうちサルモネラは最も食品汚染の原因となるものであり、もう一つのクロストリジウムは時折死亡することもあるポツリヌス中毒の原因となるものである。
(資料提供:旧 ソリッド・ゴールド・ジャパン)

人間は鶏肉を主食としていませんが、人間の食品基準に不合格となった鶏肉素材のペットフードを毎日・毎日食べさせていたとしたら・・・。
原材料に使用されている、鶏肉がペットフードの原料として適切でない場合、その影響は計り知れないものでしょう。


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