猫は何故食べたものを吐き出すのか

最近は大手メーカーが競って、毛玉吐き予防のキャットフードを開発されて、宣伝に力をいれております。
それが良いと思う飼い主さんは、与えているようですが、猫のことを良く知っている飼い主さんは、それらを選ばないと思いますので、果たしてこれが本当に猫達にとって都合の良いものなのかは・・・断言いたしません。
 与えている飼い主さんからは、便秘になってしまったというご相談は複数で受けておりますが・・。

遠い昔、今の猫達の先祖達は小さな哺乳類を獲物としておりましたが、条件の厳しい自然環境の中では、中々目的とする相手を捕獲する機会はそう多くありませんでした。
ましてや犬科の生き物と違い、単独行動ですから尚更に食環境は厳しかったはずです。

ですから、捕れる相手は鳥であろうと、小型の爬虫類であろうと、相手選ばず獲物としたことは容易に推測できるものです。
そして、草に付いていた昆虫も捕食しておりました。
面白いもので、その草についていた昆虫は、その草のニオイと味がするらしいそうで、口で捕食する猫の場合は、昆虫と一緒にその草も一緒に含んだことは間違いありません。
そのような遠い祖先の食生活の名残が、草も食べる習性としてあるのです。
 
猫の場合は、草食獣達の胃の中に存在する原生微生物(プロゾニア)を持ち合わせているかどうかは、判りませんが、つい草を食べてしまったという歴史が長かったならば、おそらく胃の中に微生物は、ほんの少々存在している可能性はありますが・・。
しかし、その存在によって繊維質を分解してくれる作用までは至っておりませんので、草を食べた後、未消化のものを吐き出すのです。

これは、鳥の羽や小動物の毛・骨など、消化できないものも吐き出してしまうという、まったく理にかなった作用なのですが、飼い主さんはそれを問題としたり、汚いからという意識の方が強いようです。

猫草について、『与えた方が良いのかどうか』のご相談をよく受けますが、栄養学的には、猫草をあたえ与える必要性はないと思いますので、猫草を食べることにより、嘔吐を引き起こす猫の場合には、与えないほうが良い。とアドバイスしております。

猫達は、自分の体をよく舐めております。
これは、毛づくろいや体を冷やすという目的がそうさせているのでしょう。
消化が悪くていつまでも胃の中に残留しているものを、猫は自分の意志で吐き出すので、与えているフードが消化に優れている場合には、吐き出さないのと、デリケートに考えられた食物繊維の含有量が適切なために、胃の中に入った毛玉なども日常の糞便の中に含ませて排泄しているのです。

しかし、高品質なドライフードの中に、ジャンク系缶詰を混ぜて与え続けますと、吐き出す様子が見られます。
やはり消化に良くないものを混ぜるのは不適切なのです。

フードを吐き出したときは、そのフードの消化が不適切かもしれないのですが、例外としては、多頭数飼いなのに、食器の数が少ない場合は、厳しい競争社会になっておりますので、一度に急いで多くを食べてしまうときがあります。
このような状況は、やはり吐き出します。
※ 1頭飼育でも、一度にあるだけ食べてしまう食欲旺盛の子や、ホームレス経験の猫などで、ガッツキ気味で急いで食べる傾向の子には、与える量を加減して下さい。

 猫という生き物は、繊維質は多くを必要としないものですから、多くの繊維質=毛玉対応フードは、『過敏腸症候群』が懸念されます。

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