被毛の手入れ シャンプー剤を選ぶ理由


被毛の手入れ シャンプー剤を選ぶ理由

洗うことの基本の考え方
表皮・皮膚細胞は皮下基底層でつくられ、外側に向かって移動し、やがて角質層に至り老化して剥離していきます。2つの表面の角質層で外界の刺激を直接受けながら対応した維持を受けもっています。
表皮の外側部分では、皮膚の保護調整という重要な役割をもった酸性の皮脂膜に覆われています。皮膚付属機関に毛や爪も含まれます。

皮脂膜の役割
1 細胞を構成するタンパク質のPH調整保護
2 細菌の侵入防止と繁殖の抑制
3 水分の侵入や蒸発のコントロール
4 汚れ物質の包み込み

汚れ
繰り返される新陳代謝で老廃したものが表面に残留していき、ここに外部からの多様な付着物が混ざり合って汚れを構成していき、角質層をすみかにしている皮膚常在菌がこれを分解し、汚れが多くなり細菌が増殖してくれば皮膚が刺激され痒みが起こりニオイも出ます。
ペットの場合は全身洗浄剤となりますが、犬や猫の皮膚の構造は人間とは違っていますので、それを理解したうえで選択されることがよいと思います。
選ぶ基準を単純に洗浄力が優れているとか、仕上がりがよい、香りがよい、こんな捉え方をしていませんか?

界面活性体
汚れを除去する方法の中でシャンプー剤には界面活性剤の性質が利用されています。
個体差はありますが通常被毛に水ををたらせば水滴となって外側をこぼれ落ちます。
これは表面張力が働いて水が毛のすき間や汚れの間に入り込みにくいのです。この表面張力を減少させて、水に拡散浸透性をもたせるのが界面活性剤の作用のひとつで、もうひとつの作用は汚れの粒子や油などを分散させ、界面活性剤の分子にとりこみます。
水が油に均一に混ざり合って安定している状態を乳化といいますが、これがその作用です。
洗剤溶液中に分散乳化した汚れの粒子は、界面活性剤の分子に包み込まれているので、溶液中の汚れが再付着しにくくなります。
界面活性剤には目的によっての種類があり、それぞれの性質を利用した製品があり、強力な汚れ落としをねらったものや、種々の洗剤以外では柔軟剤や静電気防止剤もふくまれます。
シャンプー用には低刺激性にものが一般的で、単に汚れ落としという考え方だけでシャンプー剤を選ぶと、アレルギー症状の痒み・発疹・被毛のぱさつき・フケなどの症状があらわれる結果となります。

人間との違い
動物は身体に汗をかきませんので、人間のように毎日毛穴までさっぱりとゴシゴシ洗い流す感覚は該当しません。
頻繁に洗わないと汚れたりにおったりするのであれば、皮膚被毛は異常でありバランスを崩しているはずです。
間違った洗い方や間違ったシャンプー剤で洗えば、正常さを保つことは難しくなり回復にも時間がかかります。
いったん正常さを失った表面は水分のコントロールやPH調節がままならず抵抗力は低下し、非常に汚れがつきやすく、汚れ方は直接細胞にしがみつくようなガンコなもので、簡単には洗いおちにくくニオイも出ます。

犬や猫をシャンプーした場合
皮膚と被毛は次のような状況がみられます。
1 皮膚表面についている皮脂膜が洗い流されてしまう。
2 被毛表面を保護している膜が洗い流されてしまう。
皮膚というものの役目は身体の保護、体温、水分蒸発などの調整であり、真皮中には小さな腺(皮脂腺)があり、多くの毛包に接して開き皮脂を分泌して表皮、被毛に柔軟性、弾力性を与えます。=保護の役目
このような状況で問題が生じるわけで、メーカー側の研究により色々な商品が開発されたわけですが、果たしてその研究成果が皮膚被毛の健康目的に添っているかどうかです。

人間と動物の皮膚構造の違い
1 皮膚が薄いこと(人間の1/5〜1/6)
皮膚をもつ表皮の厚さは25〜40マイクロメートル(0.001mm)程度で皮毛をもたない鼻、肉球は発育に伴って肥厚することを考えると皮毛をもつ表皮は皮毛で保護されているからではないかと推察します。
すると夏などバリカンで超短毛にカットした場合の皮膚はかなり危険な状態になると受け止めなくてはいけません。

2 アポクリン腺が主でエクリン汗腺は四脚の肉球に分布。
パッドや指の間からは汗をかきますが、それ以外の身体からは汗がでないのはおそらく大昔人間と共存したときからも長時間全力疾走する必要性がなかった為なのではないでしょうか。
なぜなら彼等は長距離をかけ走る事がなかったので汗腺の発達を必要としなかったのです。

3 毛包から複数の毛が生じる
この密度のせいで皮膚は汚れなどから守られているはずです。また、毛乳頭が多い分皮毛の為の栄養が正常に摂取されていない場合、皮毛は不健康になり毛ヅヤがなくなってきます。
また高脂肪・高蛋白の食餌をとっている場合にはベトベトした皮膚になってきます。
皮膚の構造は外側から表皮・真皮・皮下組織の3層になっていて表皮の外側は隣状ひだになっていて、落屑として崩れ落ちるようになっております。

ですから、洗浄力が優れているというだけの説明のシャンプーは適切とはいえません。
皮膚は皮毛や皮脂腺で汚れをガードされているからです。
本来皮毛にツヤやコシがない状態は栄養上の問題が生じていることであり、たとえ短期間その効果があったとしても本質的なものを隠してしまった後の結果が病気出現となってしまいます。

シャンプー選択の目安
・化学的薬剤を使用していないもの(漂白剤・蛍光増白剤も含む)
・やさしい洗浄力のあるもの(すすぎ洗いの簡単なもの=泡落ちのよいもの)
・皮肪の機能を乱さないもの
・皮毛の膜を保護できるもの
・ホホバやハーブなどの天然の素材を使用しているもの
シャンプーとは決して皮膚や皮毛を自らきわださせるものではなく、健全な食生活による健全な皮膚、皮毛を発露させる位置にあるべきで、もしそのものの効果のみを期待するものであるならば、人間と同じく毎日使用する事ですが、逆効果になるのでは…と思います。

本来は皮膚の代謝を考えますと、2週間に一度位が望ましいのですが、加齢の場合やアレルギー症状などでニオイがきつく痒がる個体には、代謝機能低下がみられますので短い間隔でのシャンプ-が必要と思います。
ホホバシャンプーはホホバオイルの最高級品質を使用しておりますので皮膜保護役目により、3日に一度ご使用になってもシャンプーのしすぎによる脂肪を落としすぎてパサパサになることも一切ありません。ホホバは唯一皮膚の第三層にも浸透するオイルです。

ハーブシャンプーは、ノミやダニの多い季節のペニロイヤルオイル配合によりノミやダニがつくのを防ぎます。
皮膚の敏感な個体にはホホバシャンプーと混ぜてお使いになれば、自然なハーブの力とホホバオイルにより効果は期待できます。

ホホバリンスは、シャンプーのあとにホホバリンスを洗い流さないで使用します。
毎日のブラッシングの際にも、ご使用になれば静電気防止や皮毛をほぐしたり毛玉ができずらくなります。
散歩から帰ってきた後や、猫の多くはシャンプーを嫌がりますので愛猫に、軽くタオルで汚れを拭いたあとに、ホホバリンスをスプレーして、ブラッシングすれば皮膚と皮毛にホホバが浸透し、乾燥、フケや痒みをなくします。

ハーブシャンプー、ホホバシャンプー、ホホバリンス
*これらは6倍〜に薄めて使用しますので、経済的です。

被毛の手入れ
毛が本来の色や艶を失い変色してしまうのにはいろいろな要因があり、それによって部位や変色も違ってきます。これは異常のサインですが、原因を考えない解消法はありません。

対応の間違い
対策として非常に汚れ落ちのよいものや漂白効果のあるものを使って入念に頻繁に洗ったりする人がいますが、この方法では本来の状態に回復するのは困難です。
汚れや色を無理に洗い落とそうとすればするほど毛や皮膚にダメージを与え、さらに汚れをもたらし、正常な能力と営み自体が破損されてしまうからです。

健全な体質
毛に皮膚に本来の正常な働きがあれば、汚れが細胞に直接しがみついてくるようではなく、表面にパックされた状態になるはずですので、日常的な食餌管理や運動、日光浴と毛や皮膚の正常さを保ちダメージを与えない配慮が、清潔に保ち、汚さないために第一に考えるべきことで、清潔度は健康度とも言えると思います。

拭き取り
口周辺は毎日必ず付着物があり湿りがちな箇所であり、放置すれば汚れが蓄積し、時間が経つほど固まって落ちにくくなるのは当然で、その日の汚れはその日のうちに除去することです。
毛を痛めにくく吸収性のよい乾いたティッシュペーパーが最適で、食後や濡れたときにふき取るのが理想的ですが、夕食後の寝るだけというときがよいようです。

フードの油などすべての汚れが混ざり合っていますので、いったん全体的に拭き取り、毛の中の水分や油分を吸収させます。
洗剤・溶剤は一切使いません。
濡れていなかったり乾いてしまっている場合は少し水を含ませ、拭き取り完全に毛が乾いてサラサラになりまで行うことが必要です。


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