現代医学でどこまでガンと闘えるのか


現代医学でどこまでガンと闘えるのか

ガン医療の限界と問題点

●手術療法

 手術という外科的処置事態が、結果的にガン化を促進してしまうことはないのかということは、現代の外科医にとっても、決して無視できない根本的な問題となっています。

なぜなら、ガンの手術というものは、腫瘍の破壊は避けらず、メスを入れる行為により、ガン細胞が体全体に広がってしまう危険性が常につきまといます。
メスを入れるどころか腫瘍を刺激するだけで、その器官全治にガン細胞を押し広げてしまうと危惧する専門家もいます。

外科手術というものは、部位が原発部位に限られた固形腫瘍である限り、安全でシンプルな治療方法ですが、固形腫瘍の患者が医者のところに来たときにはもうすでに70%ほどが微少転移している場合が多いようです。

ガンの手術をしたあとに数ヶ月後に死亡する現象の理由としては、
・手術中にガン細胞が血管の中に流れ込む危険性が高い(ガン細胞を解き放っている)
・よく見えないガン細胞の一部を取り残したままである(25〜60%)
・手術のストレスにより、ガンに対する抵抗力の低下
*ハイテク機器導入により、手術部位を正確にわり出したり生検をしながらガン細胞を除去する方法もとられています。

ガンに対して特効的に作用する物質は実用化されていません。
ある種の抗ガン剤に、有効性が認められるのは事実です。
ただし、それも「抗ガン剤で体の中のガン細胞は1つ残らず消えていたが、患者の命も消えてしまった」という皮肉が交わされるように、副作用という致命的な問題をはらんでいます。

そもそも手術でとりきれなかったガン細胞部分を薬剤でやっつけようという目的で化学療法は始まりました。
(本格的なスタートは1943年)
化学療法(抗ガン剤)は、体の中に入ると細胞分裂を行っている細胞を破壊し、殺してしまう強力な薬品ですが、不幸にも抗ガン剤で破壊される80%はガン細胞ですが、20%は絶対に破壊してはならない正常細胞なのです。
この割合はよく見積もっての数字であり、抗ガン剤の細胞破壊は、実際はもっと無差別で、それだけ重い副作用と毒性に見舞われることになります。

それは、ガン細胞とは元をたどれば、自分の正常細胞から生まれたものであるために、細胞の構造や代謝・分裂の仕方などが同じであり、抗ガン剤にはガン細胞と正常な細胞の区別がつかないのです。
さらに、抗ガン剤の作用の基本的な目的は、ガン細胞の遺伝子を分断、破壊して、分裂を阻害することにありますが、やっかいなことにガン細胞の分裂・増殖の速度よりも、正常細胞のほうがずっと活発なのです。

おまけにせっかく抗ガン剤がガン細胞の中に入っても、その時にガン細胞が分裂しようとしていなければ効果はありません。
抗ガン剤が細胞の外へ代謝して出ていってから分裂するケースもあります。
それに引きかえ、細胞が盛んに分裂・増殖している臓器や、毛根、精、卵巣、骨髄、消化管、呼吸器、皮膚などは、抗ガン剤の大きな影響をまともに受けてしまいます。=正常細胞も同時に殺してしまいます。

医療現場における、ガンの苦しみとは、実は抗ガン剤の副作用によるものが大部分であり、ガン細胞ばかりか命までも奪ってしまうことだって珍しくありません。がんと闘うことよりも副作用のつらさに耐えかねて、治療をやめてくれと要望する患者は日毎に多くなっています。

抗ガン剤は、毒ガスの研究の過程で生まれたもので、「細胞毒」であり、何らかの毒物を見つけてはガン細胞にその毒物がよく効くかどうかを調べていくことが、抗ガン剤の開発ということになります。

●判断が難しい抗ガン剤の効果
残念ながら多くの患者と医師の間には、「効く」という言葉の解釈で、大きな誤解と誤った認識があるようです。
一般の方が「効く・治る」といった場合には、元どおりの体に戻って、元どおりの生活、行動ができることを意味しますが、医学の側にたてば「効く・治る」というのは生存期間の延びを判定する生存率であり、腫瘍の縮小を基準にした「直接効果判定基準」のようなものさしであって、患者が元どおりの社会生活や日常生活に戻れるかどうかは、あまり問題にされていません。

抗癌剤治療で、抗癌剤が効くという場合、生存率は延びるかもしれませんが、副作用などの問題が直面に出てきてしまい、医師と患者との「効く・治る」の考え方に大きな差が生じてしまいます。
生存率は、文字通り生き延びた割合を計算するものさしですが、その中身は問われず、社会活動できた年数か、ベッドで過ごした年数かは考慮されていません。
とにかく生きていればいいのですから…。

抗癌剤でガン細胞が完全に消滅してしまうことは、一部のガンを除いては極めてまれなケースです。
胃ガンや肺ガン、乳ガンといた固形ガンに対しては、抗ガン剤の効きめはあまり期待できないというのが世界の常識となっています。
 そうした状況での効きめですから、もしもガン細胞や腫瘍の消滅を基準にしていたら、かなりの抗ガン剤は効かないということになってしまいかねません。
* 抗癌剤は副作用の限界まで、死なない程度になるべく多く、確実に投与するのが大原則です。

●抗ガン剤の、効きめ、性状などによる分類
アルルキル化剤 アルルキ基を導入することで細胞障害を発現させる化学合成物質
代謝拮抗剤 細胞の代謝過程で入り込んで、酸素に拮抗して細胞合成を阻害する化学物質
抗腫瘍性抗生物質

自然界の微生物から得られた抗生物質の中で抗ガン性のあるもの

抗腫瘍性アルカロイド剤 細胞分裂を停止させ細胞障害を与える、植物から得られた細胞毒物質
ホルモン剤 乳ガンや前立腺ガンなど、ホルモン依存型のガンに有効とされるホルモン剤

●確認されている副作用
「5−フルオロウラシス」食欲不振・悪心・嘔吐・粘膜炎・脱毛・骨髄抑制・爪の変形・眼球の動きが自由にならなくなる・発疹・色素過剰症・運動失調・光感作・めまい・言語障害・心筋虚血・扁桃腺 など

「シスプラチン」血球数を減少(赤血球減少/呼吸困難・衰弱・激しい疲労・)(白血球減少/感染症にかかる危険性増大)(血小板減少/長時間の出血・あざが目立つ)

1つの薬剤がガンを治すのではないことは知られていて、ガンは異なった細胞株からできているので、それぞれの細胞核はある主の抗癌剤には抵抗し、ある種の抗癌剤には反応するということが起こります。
従って、併用している1つの薬を中止してしまうと、一見寛解したように見えても、最後にはその薬のターゲットとなるガン細胞が増殖して再発しまいます。

必ず起こる副作用についても、抗ガン剤の種類によってさまざまな症状や強さが出現し、個人差があります
抗癌剤の多くに関しては、結果的にガン細胞を増殖させる方向に働いてしまうばかりか、それ自体に発ガン性があります。
そして遺伝子を傷つける働きもあります。

動物実験ではほとんどの抗癌剤の発ガン性が証明されています。
発ガン性の強いものは、ナイトロジェン・マスタードなどのアルキル化剤系の抗癌剤といわれています。
遺伝子を傷つけない抗ガン剤もありますが、免疫力の低下はさけられませんから、その結果として発ガンすることは充分に考えられるでしょう。

●放射線療法
いくつかの偶発的な毒性試験がありながら、放射線のガン治療への応用は、重大なことが何も起こらない夢のプロセスであるように考えられましたが、一見微量にみえる線量の場合でさえ、さまざまなガンや白血病が引き起こされることも研究でわかっています。
死に至る可能性や寿命の短縮の可能性が高くなるだけでなく、染色体の損傷によって次世代にも影響を及ぼし、骨髄やそれに含まれる免疫系も破壊されます。そしてガン患者への影響はやけどだけではなく、細胞や組織の壊死、内臓疾患の線維症なども引き起こしてしまいます。

今日の放射線治療の主役は、γ線・X線・電子線・最新治療では重粒子イオン加速器による重粒子線治療になっていますし、ハイテクにより他の細胞への影響がずいぶん少なくなったのは事実です。
しかし、放射線は明らかに、発ガン因子なのです。
照射によって骨髄細胞が少なからず破壊され、免疫力が低下したり、酷い貧血に悩まされるという問題は依然として残っていますし、さらに放射線に耐性をもってしまったガン細胞があらわれる場合が多いのはやっかいなことです。

放射線でガンが治癒可能であるのは、原則的に、ガン細胞が放射線の照射範囲にあり、ガン細胞に致死レベルの線量が照射されることによって、ガン全体が一掃される場合に限られます。
しかし、切除手術に限界があるのと全く同じ理由で、放射線治療にも限界があるのは明白です。

精巣ガン・子宮ガン・前立腺ガンなどにも放射線はきわめ有効という報告は多いですが、抗ガン剤と同じように正常細胞までも影響を与えてしまい、中でも皮膚・骨髄・胃腸粘膜・生殖器など細胞分裂が速い部分に最も強く影響があらわれ、骨や肝臓などの細胞分裂が遅い細胞にはそれほど影響は出ないようです。

正常細胞を傷つけることなく放射線治療を行うことは不可能で、高線量の放射線照射はそれだけ潜在的な危険を内包していますし、吐き気、疲労、しびれ、発汗、発熱、頭痛などの副作用も伴います。
放射線は手術や化学療法と併用するか、進行ガンの治療に使われるなど頻繁に用いられ、進行ガン患者の症状緩和措置として照射するケースも多いようです。

予防に勝るものはありませんので、常日頃から自己免疫力を高めるためにサプリメントは必要です。

加齢・ストレス・環境・化学物質などにより、ガンは増加しています。
もしも 不幸にして愛犬や愛猫がガンになった時、治療方法を選ぶことは飼い主にとっての大きな分かれ道となります。

そのためにガンについて知っていただき、化学療法や手術のマイナス要因を知っていただいたうえで、後悔しないように最善の方法を選んでいただきたいと思います。


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