フードの選び方と 与え方


フードの選び方と 与え方

●フードの種類
ドライフード
約10%の水分を含み、原材料となるひとつひとつにかなり違いがある。
メリットは比較的低価格で、保存性が高く、与えるのに便利で、栄養価と価格、取り扱いの点から主食として選ぶのにもっとも適したタイプ。

約25%の水分を含み、やわらかい形状をしていて、見た目はおいしそうに見え、嗜好性は高いが、糖質の過剰摂取による健康への悪影響の問題や、保存のためにより強力で大量の化学物質が使用されているので、絶対におすすめできない。

ウエットフード

いわゆる缶詰で、2種類ある。
穀類や野菜なども含む総合栄養食のもの、肉や魚が主成分の副食的な補助食と呼ばれるものがある。
肉や魚の単一素材が主成分の缶詰は、栄養バランスがそれだけではとれていないので、食餌の中心として、単一の素材だけを選ぶのは適切ではない。

同じ素材のものだけを過度に与えると、嗜好性が偏ってほかのフードを食べなくなったり、腎臓障害を招いたりするので、単一の素材を選ばず、肉や魚でローテーションを組んで与えることをおすすめします。

食餌の与え方
回数
成犬は1日2回
子犬と妊娠・授乳犬は3回〜4回が消化吸収の点から望ましいです。

猫は特別な疾患がない限りドライフード(缶詰は腐敗しやすいので出しっぱなしは禁忌)は自由摂取でも良いし、時間を決めて2〜3回与えるのが望ましいです。

★ただし、泌尿器系疾患を繰り返す子は、ドライフードの自由給餌は厳禁です。

時間
飼い主の生活にあわせて時間を決め、だいたい同じ時刻に与えることが大切で、それにより排泄の時間もほぼ決まってくると思います。

水の与え方
人と違って唾液に消化酵素が含まれていないので、食餌は胃腸ではじめて消化されはじめるため、食餌と同時に多くの水分をとると胃液が薄まり消化機能が低下してしまうので、食餌の時に摂取する水分はできるだけ少なくするほうよいです。
食後30〜40分間は飲み水を与えないのが原則です。
★大型犬は特に注意してください。

食事の切り替え時に気をつけること
これまでのフードから、食事の切り替えをするときには、少しずつ時間をかけて切り替えてください。
まずは新しいフードをこれまでのフードに少量混ぜ、新しいフードの割合をしだいに多くしていき7-10日位かけて替えていくのが良いとされています。

動物の健康状態を決定する三大要素は、遺伝・環境・食餌です。
老齢の状態にしてもこれらの要素の違いによりかなりな個体差があるもので、早い個体で7〜8歳、遅い個体で12〜13歳から何らかの老化の徴候があらわれはじめるものなので、7歳からは老齢期と考えて、フードにサプリメントを加えて補うことがよいです。
サプリメントについてはご相談ください。

療法食(処方食)の利用法
病気の症状があらわれる以前の、日常の健康管理が大切なのはいうまでもないのですが、ごく軽症のものまで含めると、何らかの健康上のトラブルに苦しむ動物の数は非常に多いのが現状です。
この現象は、食性にあわない品質の悪い原材料を用いて、有害な化学添加物を加えた安直な市販フードの出現とともに顕著になり、ジャンクフードの普及率の上昇にあわせて疾患の罹患率も高まってきていると思います。

療法食の定義とは、特定の疾患に対する予防・治療を目的として成分を定め、栄養上の工夫をしたフードで、肥満・腎臓・心臓・などの疾患などに対処するものがあり、病院で勧められることが多いようですが、素材の品質や化学薬品の添加を考えた場合には、有益かどうかは疑問です。
特に、泌尿器系疾患用のドライフードについては、大量の化学塩が添加されていますので、長期使用により、早期腎不全の可能性が懸念されますので、ご注意ください。

食事療法の目的とは、その動物が本来備えている免疫機能を高めることにより身体の諸機能の健全な働きを回復することにあるので、品質の悪い化学添加物を加えた特別食タイプを選んでしまっては、解決になるどころかトラブルをさらに複雑にしてしまう結果となるのである。



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